トップページ ≫ 社会 ≫ 方言っていい 「青天を衝け」から感じたこと
社会
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NHK大河ドラマ「青天を衝け」で渋沢栄一氏が育った深谷市の方言がテレビから聞こえてきた。お国言葉の武州弁。懐かしくて心地よく、すっーと身体のなかに入ってきた。例えば「もう、行くの?」が「はー、行くんかい?」となる。「来ない」を「きない」と言うのは独特で、全く意味が伝わらないことがある。昔から深谷市は埼玉県の北部にあり、ほぼ群馬と言われていて、食文化や方言がよく似てくる。
群馬を出て25年、実家は前橋。生まれてから毎日使っていた言葉が方言だったなんて気づくこともなかった。結婚して浦和にきてからは、頭の中で標準語かどうか考えながら話した。今ではもう方言を使うことのほうが難しい。時々出てしまう方言が懐かしくさえ感じる。
毎回楽しみにしているNHK大河ドラマ。一万円札になる渋沢栄一氏の生涯も興味深いが、今回は違う意味でも興味深い。方言がもつ独特の力がドラマを更に面白くしてくれることは間違いない。
中山薫
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