社会
特に埼玉県、さいたま市の政治、経済などはじめ社会全般の出来事を迅速かつ分かりやすく提供。
東日本大震災から今年で早十年。震災当日、巨大な津波が刻一刻と迫る中、命懸けの避難誘導のアナウンスに従い「高台へ、高台へ」と急いだ人々。津波は海ならではの危険である。
ご存知のように、埼玉には海はないため、ダイレクトな津波被害はない。しかし、だからといって水の安全が保障されているわけではない。令和元年東日本台風(台風19号)の発生により、河川の氾濫が相次いだことは、記憶に最も新しいところだ。その時の避難場所ももちろん高台であった。高台は災害時に人々を保護してくれる大事な場所である。
一年に何度となく、ふるさと武蔵野の高台に登ることがある。高台から俯瞰して見る街並みは、やはり時と共に変化している。しかし自然の一つ一つからは、風まるごとに昔のなごりが感じられ胸を打たれる。武蔵野の山河は、「輝く埼玉」の歌詞でも知られる『埼玉県歌』に見事に一致した、実に豊かなものなのだ。ふるさとを物語り守り続けてくれた、『埼玉県歌』の言の葉選びの適切さや歌の力を今改めて実感している。
人と人との距離が劇的に変化したこのご時世。歴史を語りつぎ、人と人とをつなぐ手立てとして、言葉の力は外せないだろう。今こそ、言葉を大事に使いたい。言葉は、近くにいる人だけでなく遠くにいる人にも届けることが可能なのだ。言葉の力で震災の記憶や教訓を後世に伝え、風にのせて歌おう。
桜色に染まり始めた日本列島に幸多からんことを。
葉桜こい
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