社会
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4月11日は、2004年に急逝した作家の鷺沢萠(さぎさわめぐむ)さんを偲ぶ「葉桜忌」だった。葉桜忌というのは、鷺沢萠さんの小説『葉桜の日』から名付けられたものである。今年の葉桜忌は陽光うららかで、一面の葉桜もまぶしい好日であった。
愛らしい鷺沢萠さんがいなくなってしまってから17年。鷺沢萠さん作の『葉桜の日』は、タイトルも特に好きであったし、一字一句へのこだわりがヒシヒシと感じられる文章は、うなずきながら読んだものだ。自分のペンネームも、彼女へのリスペクトが含まれている。
鷺沢萠さんの小説は静謐で、エッセイは洒脱だ。じっくり読むならもちろん小説だが、実はエッセイもおすすめだ。鷺沢萠(さぎさわめぐむ)という、読み間違えられやすい名前にまつわるご立腹ぶりも、彼女ならではのウイットで楽しませてくれる。
鷺沢萠さんは、ふんわりと桜の木のたもとに佇んでいそうな人だ。彼女を偲びながら、今年もまた葉桜の緑に祈りを捧げ続けている。
葉桜こい
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