社会
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先日の横浜でのアミメニシキヘビ騒動は無事解決したが、印象的だったのは、爬虫類の専門家が、捕まえたヘビを体に巻いてニコニコしていたシーンだ。田舎育ちの私はヘビはしょっちゅう見ていて、毎回ギクッとして、その場から逃げていた。小学生時代のガキ大将はヘビを捕まえては首に巻きつけていた。それだけは彼を評価した。
その後はヘビへの恐怖心に好奇心が加わり、泉鏡花の『高野聖』で若い僧侶が山中で何匹ものヘビに遭遇する個所や、歌舞伎『娘道成寺』でも知られる紀州道成寺の安珍・清姫の物語のラスト、清姫が大蛇になって恋の恨みを晴らすシーンなどには強く惹かれた。関西在住時、西宮神社のお祭りでは「蛇娘」という呼び込みにつられて高い料金を払って小屋に入ったら、娘の入った箱から大きなヘビの胴体が出ているというインチキだった。
市街地のマンションに住むようになってからはヘビとは無縁になったが、近くのさいたま新都心を通るたびに「爬虫類倶楽部」という店の看板が目についた。ペットの爬虫類を販売しているようなので一度はのぞいてみたいと思ったものの、ヘビへの恐怖もあり果たせなかった。
今回のニシキヘビ騒動で店に入る踏ん切りがついた。ここで20年以上も営業しているだけに、平日の夕方でも常連とおぼしき人たちが熱心にケースの中を見つめていた。ヘビはもちろん、カメレオン、イグアナほかのトカゲ類、ヤモリ、カメなどのケースが所狭しと並んでいた。小さい爬虫類もたくさんいて、なかなか可愛い。
爬虫類は鳴き声や臭いが気にならず、スペースを取らないので、都会の集合住宅で飼うには向いているという。ただ、値段はそれなりの水準で、見た目が良いのや珍種は10万円以上がザラ、なかには200万円以上のも。もちろん1万円以下のもいたが、爬虫類愛好は比較的ぜいたくな趣味のようだ。
山田洋
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