社会
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小学生の頃、学級会の時間が嫌いだった。どうせ多数決をするならすぐやってしまえばいいのに、なぜ話し合うのだろうかと思っていた。小学生なんて声が小さくて聞こえない子や、ふざけて聞いていない子がいて、なかなか話がスムーズに進まない。寝ている子もいるし、話し合いは意味があるのかと思っていた。するとある日の学級会で学級委員をしていたT君が意見した。見かねたT君が「A案B案両方の意見をきちんと聞いて自分で考えて判断してください。それが正しい多数決です。」そういうのだ。その時の言葉は大人になっても私の心に残った。
大人になった今、国会などの議会のあり方について考えてしまう。ほとんどの会議が前もって作られた議案やそれに対する文章が決まっており、レジュメに沿って展開されるのだ。話し合う時間が限られているからそういった形をとっているのだろうが、なんだか舞台稽古の台本読み合わせのように思えてならない。この形式ばった方法で話し合ったと言えるのだろうか。選挙もそうだ。大人たちが個々の考えで投票し、その結果がちゃんと出ているのだろうか。小選挙区?比例区?個人の考え方や人柄を見て投票しても、もしその人が数を集めても当選しない場合が出るのは、妙なトリックやからくりに見えて仕方がない。シンプルに選んだ人が当選する仕組みにしてほしいものだ。そうでないと、小学校の時に知った、個々の意見を聞いて判断するべきという言葉が嘘になってしまう。選挙権を18歳に引き下げたのだし、これからの時代はシンプルイズベスト。
名月かりん
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