トップページ ≫ 社会 ≫ 大宮駅東口の再開発第1弾 いよいよオープン!
社会
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さいたま市の大宮駅東口の再開発は長い間難航していたが、その突破口となるような大型の複合施設が4月にオープンする。地下3階、地上18階建てで、1~6階は商店やレストラン、医療施設が入り、市民会館おおみやが4~9階に移転し、上層階はオフィスになる。建物自体は完成しているようで、1階では清掃作業がされていた。
ここは中央デパートがあった場所で、今後も地権者として商業施設の運営に関わるそうだが、印象の薄かったデパートの土地がこんなに広かった(周辺の土地も多少加えて8558㎡)のかと驚いた。施設名は「大宮門街(かどまち)」で、東日本の玄関口の大宮駅から武蔵一宮氷川神社の参道への門のような位置付けから命名したという。所在地の大門町とも掛けている。メインエントランスは南側の中央通りに面し、歩道を含めたスペースを思いっきり広くしているので屋外イベントもできそうだ。建物1階にも吹き抜けの広場がある。
これだけの施設が開業すると、周辺の商店街との競合や棲み分けが新たな課題になるだろう。低層の商店・飲食店やゲームセンターが軒を連ね、お世辞にもおしゃれな街並みとは言えない。駅前には何十年前の飲み屋のイメージの居酒屋も残り、競輪帰りなどのオッさんの溜まり場になっている。ここの客層に支持者が多いとは思えない政治家のポスターが正面に貼られているのもご愛嬌か。
旧中山道をはさんで「大宮門街」の西向かい商店街の中央通り歩道には地下道の入り口がある。誰も入らないが、石柱の標札には「大門地下道」と書かれていた。狭い階段を降りると、確かに地下道はあった。昔は商店が並んでいた記憶があるが、どこもシャッターで閉じられていた。1か所だけ開いて、そこは上の料理店の調理場で複数の従業員が働いていた。ほとんど見捨てられたような空間で、地下道の役割を果たしていなかった。
「大宮門街」とは目と鼻の位置のこの光景は、大宮再開発の難しさを象徴しているようだ。地権などが複雑に絡み合うこの地域ではデパート跡地のようには事が進まないようだ。
山田洋
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