社会
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春に向けて光が増してゆく2月。そんな「太陽の季節」の訪れとともに、石原慎太郎氏の命が尽き果ててしまった。合掌。
実はコロナ禍に入ってから特に、石原慎太郎氏について考える機会が増えていた。きっかけはもちろん「リーダーとは何なのか?」と、繰り返し考えさせられたからだ。石原氏はかなりの強弁ではあったが、うかつな失言によって足元をすくわれるようなリーダーではなかった。
石原慎太郎氏が東京都知事だった2011年。日本は東日本大震災という未曾有の災害に見舞われた。石原氏からは国を憂う発言があったのだが、そこにはリーダーとしての重みが感じられ、今でも深く心に残っている。
昨年からBSテレビで『座頭市』シリーズが幾つも再放送されている。『座頭市』は勝新太郎さんの当たり役で知られる時代劇の傑作だ。「いやな渡世だなぁ」の名セリフでも知られる座頭市の生きた渡世と、石原慎太郎氏が司った都政。字は異なれども、それぞれに通じる点はあるだろう。
この『座頭市』には石原慎太郎氏の大事な弟、故・裕次郎さんも参加している。裕次郎さんは『太陽にほえろ!』ではボス役を好演していた。語感としては、リーダーよりもボスの方が支配的かもしれないが、石原兄弟が人々の太陽であったことは間違いない。
石原慎太郎氏は今後、弟の裕次郎さんとともに、夕陽となり残照となってこの世を照らし続けることだろう。
葉桜こい
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