社会
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北海道や日本海側では、特に今月に入って記録的な大雪が降り続き、交通網も大混乱している。
だが、既にこのことは、昨年秋の時点で、予想されていた。昨年10月には気象庁が、今冬は、ラニーニャ現象が発生する可能性が高くなっていると発表している。過去の事例では、ラニーニャ現象が発生した冬には、日本付近に強い寒気が流れ込み、全国的に気温が低く、場所によって記録的かつ甚大な災害をもたらす厳しい冷え込みと大雪となっている。
そもそも、ラニーニャ現象とは、地球のほぼ反対側、南米大陸の太平洋沿岸付近における海面水温が平年より低くなり、その状態が1年程度続く現象で、地球規模で様々な気象影響が出ることが観測されている。ちなみに、この海面水温が平年より高くなる状態が続く現象は、エルニーニョ現象といい、日本付近では、冷夏そして暖冬をもたらすことが知られている。これらの現象は、それぞれ数年おきに発生しており、基本的には自然変動である。
しかしながら、これらの現象の現れ方や、その現象による気候変動、それらによる我々への影響のありさまは、18世紀ごろから始まったここ数百年の人口爆発や、科学、技術の飛躍的進歩とそのことに基づく我々の社会活動の変化により、大きく影響を与えている可能性は、専門家の間でも意見が一致しているわけではないが、間違いない。
特に命の水、あるいは社会活動に必要な大量の水を得ることが、本来の自然現象としてあった地球規模の空気と水の循環系に、大きな影響を与え、今日の地球温暖化とそれに伴う気候変動、そして異常気象に繋がっていることは、否定できない。
今冬は、昨年秋の予想通りにラニーニャ現象が発生し、大雪に対する備えも万全である雪国ですら、記録的な寒さと降雪により既に大きな被害が発生している。
今週後半からは、首都圏でも大雪が予想されており、予想を超える降雪と計り知れない災害をもたらす可能性が高い。
厳しい寒さと、大雪に対する備えをこれまで以上に万全にするとともに、我々の基本的な生活の在り方をも見直す機会としていかなければならない。
水上清悟
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