トップページ ≫ 社会 ≫ 風化させてはならないこと 9・11から22年。
社会
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ニューヨークのシンボルであった世界貿易センタービルにハイジャック機が突入し「同時多発テロ」では多くの人が亡くなってしまった。「政治的暴力」「テロ」「戦争」を絶対に許してはならない。今、この時もロシアによるウクライナ侵攻は終わってはいない。このほどインドで行われたG20の共同声明では「ロシアに対する批判」が明文化されなかったことはとても残念だ。
第二次世界大戦。ユダヤ人を収容所に隔離した。チェコのテレジンという街は全体が収容所になってしまった。15000人ものこどもたち。親と離れ離れになってしまった。その中でも希望と笑顔を忘れないように絵の教室を開いた勇気あるすばらしい女性が存在した。1945年の解放の日。15000人いたこどもたちは100人になってしまったけれどこどもたちの絵は4000枚以上遺された。このテレジンの子供たちを、絵を、語り継ごうという活動を着々と続けているのが、ノンフィクション作家の野村路子氏。9月11日には必ず「テレジンもう蝶々はいない」コンサートを開催し続けている。今年は川越ウエスタで開催された。野村氏はテレジンの事実を伝える詩を創り、差別、偏見、憎しみがもたらす悲劇の愚かさを多くの人に語りかけている。
会場は立錐の余地もないほど、多くの人々が集まった。大戦もベトナム戦争も、湾岸戦争、風化させてはならない。そしてロシア暴挙も世界が一丸となって停めなければならないのだ。
伊勢谷珠子
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