今、大阪府、大阪市が大きくクローズアップされている。橋下知事が大阪市を抜本的に変えると発言したことから、事を発している。つまり、府と政令都市の二重行政が財政的にも政治的にも行き詰まり、このままでは地方行政も成り立たないというのが橋下氏の主張の趣旨だ。なぜ今大きくクローズアップされているかといえば、全国的にある都道府県と政令市のあり方に、様々な疑問や問題点が浮上してきている昨今だからだ。詳細は後述するが、都道府県と政令市の役割を再考すべき時に至っているのが根底にある。果たして従来通りの都道府県は必要なのか。それとも逆に政令市は必要なのか。道州制の今後を考えるとき、極めて重要な問題点が問われているのが１１月２７日の大阪市長選だ。（次号に続く）