トップページ ≫ 社会 ≫ 解散総選挙八月末か? ヤマ場は今週中の野田、小沢、輿石会談田崎史郎氏講演「これからの政局」 川越法人会で
社会
特に埼玉県、さいたま市の政治、経済などはじめ社会全般の出来事を迅速かつ分かりやすく提供。
社団法人川越法人会(細村淳会長) 第29回通常総会が5月28日川越プリンスホテルで行われた。
総会終了後には、辛口コメントのテレビでお馴染み 田崎史郎さん(時事通信社解説委員
坂戸泉町在住)が「これからの政局」と題し講演した。
政治取材をして 33年から34年。小泉進次郎さん、カンと表現力がある。必ずや将来自民の総理総裁になるであろう。政治は政治家が営んでいるもの。人柄がどうなのか?党内で信頼されているかどうか?ということで評価される。また、政治は情と利(損か得か?)理(ことわり)。情と打算で判断されることもある。
野田総理。正しいことをやっていれば掲げているものが実現するという錯覚がある。
3.11で日本の空気がすっかり変わった。今では原発を再稼働するかどうかが大きな争点にもなっている。原発の安全神話は壊れた。そして食品の安全性を強く訴える社会の風潮も危険。食品安全基準値は大幅に厳しくなった。そこで、被災された地域の食品が売れない。
被災地の復興が遅れるといった悪循環がうまれてしまう。そこまで強化する必要はあるのか?欧州にくらべると10倍厳しい規制値。安全を追求するあまり被災地、被災者が困るといったサイクルを断ち切るべきだ。
6・21日に国会は会期末を迎える。消費税法案の行方は市場に大きな影響を与えることは必至。小沢氏は増税反対を貫くであろうし、その小沢氏に少なくとも50人、多いを70人から80人についていくことになると、その法案は衆議院を通過できない。
政治は金とポストで動くといわれている。
民主党議員の話によると、選挙の際、7,8回応援にきてくれた岡田元幹事長より1回しかこなくても小沢さんのすごさがわかる。小沢さんは会合にきてくれた人の名簿を要請。永田町に戻ってから一人一人に手紙を書く。この威力はすごい。人間関係の営みをみても小沢さんのすごさがある。細野豪志大臣がスキャンダルで辛い時期があった。辛い、困った立場にある人は自分からは電話を容易にできない。小沢さんは、そこにあえて電話をする。それもスゴイ。細野大臣はそれから小沢さんに心酔したという。
政治家には二つのタイプがある。
選挙で民意をうけて政治を動かす人(橋下大阪市長)
人間関係の積み重ねで政治を動かす人(小沢一郎)
その小沢氏をあなどってはいけない
その小沢氏の今後。新党かもしれない。小沢氏は民主党に愛情を失っている。
小沢グループも民主党の破れ傘よりも新しい党で選挙に臨むほうが選挙をやりやすい。
民主党ブランドでの当選はおきにくい。むしろマイナスに働く、ならば新しい党でという思いの人が多いのではないか。
民主党は組織がなく、冷めた人が多い。
自民党は草の根の組織があり60年の歴史と政権政党であったことから党への愛着が深い。
野田総理について(田崎氏は)個人的に好きである。
1月4日にネバーネバーネバーギブアップと話した。
野田総理は大義のあることをあきらめないで、しっかりと伝えていけば局面は変わると信じている。
信念をもって取り組めば必ず実現できるという経験がある。
田中防衛大臣表現力と政治センスにかなり問題があることは事実。
岡田克也元代表 まじめで政策通だが、人の気持ちがわからない。
輿石幹事長 日教組出身。連合などの組織を固め、守る。
自民谷垣総裁 消費税法案の大幅な修正とマニュフェストの撤回を求めているが求心力はどうなのか?
ポスト谷垣は町村、安倍、林芳正、石原、石破と言われている。
町村さん上から目線のところがあって、ついていけない人たちが安倍さんもう一度と集まっていく。
安倍さん、体調不良で政権を譲ってしまったが、一番信頼があり、情報も集まる人。本人のやる気も見えかくれする。石破、石原、林の声もあるが、特に石原さん父上に才能をすべてもっていかれたという気もする。
彼が日テレの記者で私は一緒に仕事をした経験があるので。
政治家は国のために働くことが基本であるが、今の政治家7~8割が自分のため。
民主党のスローガン、国民の生活が第一。今では自分の生活が第一。
だからこそ解散もできない。そして、政治は川の流れ。常に変わっていく。
今日の講演も31年の記者生活で培ったカンの取材の裏付けではなしているが、どう変わるかわからない。
民主党の議員の偏差値は本当に高い。しかし、政治家は偏差値ではない。
橋下大阪市長。友達にはなりたくないが、うねりを生み出すことはできるだろう。
私が尊敬していた梶山静六代議士が「義理と人情と痩せがまん」と言っていた。橋下さんはそのすべての対極。
野田、小沢、輿石会談のあと6/4から6/11が一つのヤマ。
ロンドン五輪のあと、8月末からの選挙もありうる。
290人いる民主党衆議院議員おそらく120人から150人に減るであろう。
自民党が第一党になり、ついで民主が120くらい、公明30、維新の会50、みんな30、その他30
すると、自民、民主、公明の連立の可能性も。その大連立がこの停滞をのりきり決められる政治となるかもしれない。
バックナンバー
新着ニュース
- エルメスの跡地はグッチ(2024年11月20日)
- 第31回さいたま太鼓エキスパート2024(2024年11月03日)
- 秋刀魚苦いかしょっぱいか(2024年11月08日)
- 突然の閉店に驚きの声 スイートバジル(2024年11月19日)
- すぐに遂落した玉木さんの質(2024年11月14日)
特別企画PR