昨夜のＷ杯。自宅で、パブリックビューで、スポーツバーで。

家族で、友人と、同僚と、恋人と。

国民あげて熱い声援を送り、あの本田選手のPKを決めた瞬間

日本列島が「おおお」と揺れた。

たまたま、昨日から「日本人の矜持」という藤原正彦先生の本

を開いていたが、藤原先生と中西輝政先生の対談で「日本人の

地下水脈」ということが語られていた。

「あるところまで追いつめられると突然、日本には底のほうから

活力が芽を出し不思議な強い力が生まれる。日本文明の底にとうとうと流れる地下水脈のなせるわざ」と中西先生。

それは、明治維新であり、戦後日本であり、かつてのWBCの世界制覇ということか。

本田選手のプレッシャーに負けない集中力、精神力こそ「地下水脈」

かもしれない。

昨夜のザッケローニ監督率いる「サムライブルー」の勇者たちは

見事に「日本人の地下水脈」をひきあげてくれた。

今日は学問に、スポーツに、仕事に、家族を守るために

日本人イキイキと一日のスタートを切っているはす。

その感動を生みだした場所が浦和美園　埼玉スタジアムということ。

埼玉県民として誇るべきだ。　　                                                      　

                                                                    （伊勢谷　珠子）