社会
特に埼玉県、さいたま市の政治、経済などはじめ社会全般の出来事を迅速かつ分かりやすく提供。
2014年の新年を迎えた。時計の針が12時を通過する瞬間、人間の決めた暦という一年の過去と未来が入れ替わる。時は止まる事無く過去と未来をつなぐ。さて、ゆく一年を大切に過ごしてきたであろうか。来る一年に向かい、過去の経験を生かした一年の計を立てているのだろうか。世界のイベント、2020年のオリンピック誘致決定後、日本は2013年の年末に首都東京のトップの政治疑惑で世界に不安を与えた。開催国の日本人として心が重い。世界に向けたおもてなしの心で、何の色にも染まっていない真っ白な坂道を5色のカラーで彩りながら登っていくはずであったろう。まさかと思い、よもや望月が欠けると思ってはいなかったのだろうか。しかし私たち日本人は戦争、震災といった過去の災害を乗り越えてここまでやって来た。国土面積の小さい日本でも一丸となって50年前の東京オリンピックを成功させた。駅伝優勝の大学も団結したチーム力であった。如何に優秀な人物でも一人で出来る範囲には限りがある。それぞれの能力を出し、力を結集することによって大きな成果が得られる。
トップがいかに優秀な選手や有能な社員を抱えていても、能力を引き出す環境を整えているかどうかでもあろう。平和の祭典、スポーツの祭典といえども勝負の世界だ。また企業はどう生き抜いていくかを常に模索している。準備に準備を重ね、どこから攻めていくかだ。企業経営者たちの新年賀詞交換会も各方面で行われているが、大手企業の経営者たちは今年一年を上向き景気と口々に語っていた。今年は守りから攻める姿勢に入っていると感じられる。景気回復の兆しが見えてきたとはいえ、見えない敵にも充分注意が必要だろう。政治家もまた国民を守り、射るべき矢をどこに向けるのか。目的のためにどこから何から取り組むか。判断を誤れば元の木阿弥となろう。アベノミクス3本目の成長戦略の矢で「不況を射んとすれば」どのように射るかだ。
「弓を挽かんとせば当に強きを挽くべし、箭を用いんとせば当に長きを用うべし、人を射んとせば先ず馬を射よ、敵を擒(とりこ)にせんとせば先ず王を擒にせよ」
国政選挙は解散がなければここ数年は行われないが、地方自治、この埼玉では1月の本庄市長、本庄市議会議員選挙を皮切りに深谷市長、川口市長、神川町長、ときがわ町長、皆野町長、戸田市長、加須市長、久喜市長、等々首長、議会議員の選挙が20数か所で行われる予定だ。政治のリーダーとならんとする候補者の言葉によくよく耳を傾け、賢い有権者として弓矢を与えなければならない。
(白坂 健生)
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