社会
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昔から親しまれている時代劇に遠山の金さんや水戸黄門がある。
それらは散々チャンバラシーンを出しながら最後には権力者が出てきて町民や悪党が「ははー」とひれ伏す。
そしてその舞台のほとんどが江戸である。(水戸黄門は違うが)
またまた時代劇もさながらのドラマの幕開けが江戸である東京都知事選の現代劇だ。
なんだか色々なチャンバラ劇をみせたが、ここ最終段階に来て出てきたのは元権力者であり殿である細川氏である。
時代劇には殿を支える側近が必ずいる。
水戸黄門でいえば助さん格さん、金さんでいえば北町の筆頭与力である青木紋十郎、岡っ引きの花川戸の新八。
しかしこの現代劇はちょっと違う。細川氏を応援すると言った小泉氏がこの側近ではない。小泉氏は殿を主役に抜擢した脚本家である。
さらに時代劇には越前屋とか越後屋と名のつく悪党商人が出てきて策略を考えるが、この脚本家は策略でなく戦略を練るのが上手い。
通常だと立候補者は今の旬ネタ、東京五輪にふれる。そして介護問題等多くの公約を並べる。
こうなると有権者は覚えられないどころかピンとこない。
しかしこの脚本家の訴えは一つ。それが原発ゼロだ。原発ゼロに対してイエスかノーか。テーマがわかりやすいシナリオである。
さあドラマの結末は近い。
時代劇のように殿が主役として逃げ切れるか、はたまた劇中にどんな出演者が出てくるか、殿を支える助さん格さんに誰がなるのか。
江戸を舞台とした知事選現代劇。勝者は誰か、目が離せない。
(古城 智美)
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