社会
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久喜市の市長選は4月13日告示。4月20日投開票だ。現職の田中氏と前市議の上条氏の事実上の一騎打ちの公算が強い。
ここでも多選か否かが一つの争点となっている。前述したが、多選の定義も定かでなく、多選の是非も明確ではない。つい先日の戸田市長選は、現職5期目の神保氏が前県議で5期目の県議選を失敗した峯岸氏を大差で退けた。峯岸氏は神保氏の多選を執拗に批判したが全く通じなかった。
久喜市も挑戦者の上条氏は、市議6期。合併市長2期の田中氏をこれまた、多選はならぬと批判している。有権者はとまどいの色を隠せない。市議6期が、合併前3期、合併後2期を批判する根拠がまったく薄れてしまっているし、失政のない田中氏に市政を託すことは決して不自然ではないと識者は語る。
また、この市長選は、リーダーの資格とは何かと市民に問うている。リーダーは決断を実行、人格、識見豊か、その上に経験は必須条件だ。また、久喜が埼玉県の雄都となるためには、県政に影響力がある人がリーダーでなくてはならないし、久喜の歴史と伝統を守り未来に繋いでいける人でなければならない。
埼玉の生んだ偉人、本多静六は久喜の人だ。この屈指の博士の有名を後世に響かせていける人でなければならない筈だ。選挙はその都市のレベルをはかるバロメーターだ。だからこそ注目される市長選であることだけは事実だ。
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