トップページ ≫ 社会 ≫ 大臣は何を言ってもいいの?~言葉の重要性
社会
特に埼玉県、さいたま市の政治、経済などはじめ社会全般の出来事を迅速かつ分かりやすく提供。
私は編集や文字を書く仕事に携わっているため、日頃から言葉や文字には注意深くある。
文字は一文字でその内容が変化してしまうし、言葉には強い力があるものだ。
先日、大臣を辞職した方は「私がいくら説明しても分からない人には分からないです」と言い放った。この発言に思わず耳を疑った。この発言、つまり言葉は、世間でいうと反省ではなく逆切れか逃げである。
キレることやなげやり発言は最も恥ずべき行為だ。ゲームでの影響か、キレる若者が多い現代社会、大人たちが子供たちにこのような行為に及ばないように教育する立場にある。逃げることもそうだ。間違っていなければ聞いているものが分かるように説明すればいい。逃げてうやむやにすることこそ、卑劣な行為だ。
さらにこのお方、「少し羽を休めさせてもらう」と発した。反省が微塵も感じられず、ただただ呆れて「お前は鳥か!」という罵声を浴びせたくなるほどだ。大臣を辞任しても政治家として国民のためにやることがたくさんあるではないか。
大人の代表であり、多くの国民から選ばれた政治家、さらにその上の職である大臣の行為がこのざまだ。まったくもって憤りを覚える。
日頃の国会答弁では、官僚が書く原稿を読んでいる政治家が、自分の言葉で話すとなると、その人間性があらわになるものだ。
言葉とはひとの生き方まで変えてしまうほど影響力のあるものである。言葉によって励まされたり救われたり、傷ついたり、激怒したり…。
だからこそ、国民から選ばれた政治家である以上、説得力のある言葉を堂々と伝えるべきだ。
行いでも発言でも国民の信用を裏切る者など、政治を司どることができるのだろうか。
国民として、上質な発言ができる政治家の存在を切に願うものだ。
(古城 智美)
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