トップページ ≫ 社会 ≫ 日本一のコンパクトシティに政変はあるのか?~蕨市長選挙5月31日投開票
社会
特に埼玉県、さいたま市の政治、経済などはじめ社会全般の出来事を迅速かつ分かりやすく提供。
蕨は全国の市の中で最も面積が狭く、人口密度も全国の市町村の中で最も高い。表玄関である蕨駅周辺は、平日の朝晩大勢の通勤通学客で賑わうが、日中は比較的静かである。しかし、もう間もなく、日本一のコンパクトシティが最も賑やかになる時期を迎えるのだ。蕨市は今回も市長選挙と市議会議員選挙が同一日程で行われるが、市長選挙には、現職の頼高英雄氏が4月30日、3期目に向けて挑戦することを明らかにした。前回は頼高市政に「待った!」をかけようと、自民党は市議だった三輪一栄氏を擁立したが、大差で現職が勝利し、頼高市政は継続されることになった。
前回の市長選だが、争点がまったくなかったのだ。それ故、三輪氏を支持するグループは、「共産党に市政を任せていいのか」と、ネガティブキャンペーンを展開するしかなかったのだが、今回の選挙も争点らしい争点が見当たらない。懸案事項だった市立病院の黒字化を達成し、市の財政健全化に対し、堅実に取り組んでいる。また、タウンミーティングなどを通じ、市民と数多く対話する機会を作り、市長の生の声を市民に届ける努力を惜しまない。こうした普段の活動によって、頼高市政継続の声が日に日に高まっているが、未だに自民党系は候補者を出せない状況である。果たして選挙になるのか。これから大いに注目である。
(直木 龍介)
バックナンバー
新着ニュース
特別企画PR